個展が終わりました

2024年08月13日 18:33

8月10日(土)~12日(月)まで津南町のギャラリー泉にて個展を開催し、無事に終了しました。
ご来場いただいた皆様ありがとうございました。

昨年、初めて個展をした時にも思ったことですが、この地域に住んで風景を絵にして、それを地元の方々に見ていただくと、住んでいる人だからこそ理解してもらえる感覚というものがあります。
そこに生える植物やこの地域に馴染んだ建物、石仏などなど。
それは東京の美術展に出品して都会の人の目で見るのとは全く違う絵の見方になるだろうと思います。

だからこそ、なるべく地元の方々に自分の絵を見てもらえる機会を作って行きたいという気持ちです。
残念ながらギャラリー泉さんがこの夏で閉店するということで、急遽準備をして開催しましたが、来てくれた皆様から直接いろいろな感想を伺えて、本当にありがたいと思います。

今回は個展のテーマを「精霊たちの夏まつり」としましたが、それはほんの思いつきで、お盆休みの始まりだし、私の絵の題材が神仏にまつわる風景だったりするものが多いので、そんなテーマにしました。
油彩の小品は全て個展をやると決めてから描いた新作ですが、金魚とか夏の花とか夏っぽい題材を選んでみました。描いたことのないものが多くて勉強になりました。

最後に描いたのが「祭りの夜」ですが、この地域では8月末から9月にかけて、それぞれの集落で秋祭りがあります。
集落ごとに鎮守様(神社)で舞台を作って、若衆が神楽を奉納し、保育園児や小学生、婦人会や老人会などで踊りや劇など出し物をしたりして、秋の稲刈りの前に神様に感謝を捧げます。

そんな行事もコロナ禍を機に中止され、人も子供も減少しそのまま途絶える事になった地域が多いようです。
この絵を描いてみて、この光景を目にすることは二度とないんだなと思うと何とも言えない気持ちになりましたが、絵にすることで「懐かしいねぇ」という話もできて良かったと思いました。

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