個展を開催しました

2025年05月28日 20:01

5月23日(金)〜25日(日)まで、ギャラリー泉にて私の3回目の個展を開催しました。御来場いただいた皆様ありがとうございました。

今回は、7月に東京で開催する二人展のために描きためた小品等を、地元の皆様に見ていただくというのが目的で、お知らせのハガキもほとんど地元の方々向けにお送りしました。
ギャラリー泉さんも周辺の方に宣伝してくれて、近くだけど初めて来られたという方も多かったです。

新しいギャラリー泉は天井が高いので、縦長の大作も展示したいと思って、2021年に描いた初めてのF100号「纏う」と、2枚目の「鎮守の御神木」を出しました。
どちらも樹木の幹を緻密に描き込んだ作品で、この2枚を並べて展示したのは良かったなと思いました。

外から見える場所には50号を2枚と10号を2枚。どれも津南町の人には馴染みのある風景で、喜んでくれる方が多かったです。
いつも思うことですが、この土地ならではの風景を地元の皆さんと共有しながら、色々なご感想をいただけるのが本当にありがたいことだなと感じます。

雪の色、夕陽の反射する路面、季節ごとによく見かける植物たち、荒れていく田んぼ等々、お越しいただいた方々がずっと見てきたものを絵にすることで、この土地の魅力を改めて感じていただければ嬉しいなと思います。

小品の中に描いた、野ぶどうという青や紫のきれいな実を付ける植物があるんですが、地元の人の話では、昔はお医者さんもいないのでこの実を食べてお腹を下すことで体内の悪いものを外に出すことに利用していたとか、実を焼酎に浸けておいて、痒み止めや痛み止めとして皮膚に塗るとかに使われるそうです。

こういう民間療法みたいな話がいくらでも出てくるのが、都会では考えられないすごいところだなとよく思うんですが(マムシの焼酎漬けとか各家庭にあったりする)、地元の人はそんなの当たり前みたいな感じに思われているでしょうが、実はものすごく価値ある事なんじゃないかと私は思っています。

お越しいただいた皆さんから「いいものを見せてもらった」と言っていただくんですが、私も皆さんのお話から素敵なものをたくさん頂きました。
ありがとうございました。

記事一覧を見る