大棟山美術博物館

2022年07月17日 11:44

「新潟県展 入選しました」のブログに書いたのですが、「木々の精、谷の精」の絵を大棟山美術博物館の「安吾の間」に置かせていただく事になりました。

大棟山と坂口安吾の繋がりについては、博物館のホームページに載っていますのでご覧下さい。
私が新潟に初めて来たのが、安吾の聖地巡りのために新潟市の寄井浜にある「ふるさとは語ることなし」の石碑と、新津市(現在は新潟市秋葉区)の坂口安吾の墓、そして松之山の大棟山美術博物館を訪ねた時です。かれこれ25年前になります。

どういうわけか、その3ヶ月後には私は松之山に嫁に来てこの町の住人となり、さらに2年後に長男が生まれたのですが、その誕生日が8月6日、広島に原爆が落ちた日で、それは坂口安吾の息子の綱男さんと同じ日だったというのは子供がちょっと大きくなってから気付きました。

なんだか安吾先生による企みに巻き込まれてしまったようです。
安吾先生が松之山を訪れていた頃は、現在のように車がすいすい走れる道もなかったようで、飯山線の越後鹿渡駅とか越後辰口駅(現在の津南駅)から歩いて山を越えて来たようです。

夏の道を津南から松之山に向かって走ると、草たちが青々と繁って風に吹かれ、その叢から安吾先生がワサワサと現れ、「おう」とか言ってそうな気がします。

館長さんと一緒に安吾の間に絵を持って行ったら、安吾先生が上半身裸で酒を飲んでる写真があり、その横に絵を置かせていただく事にしました。

村山家は元々は酒蔵をやっていたので飲んでるのは「越の露」だろうと思われます。
館長さんと「絵を見ながら酒を飲んでるって感じでいいんじゃない」という事になり、絵はこの部屋に元々あったみたいな感じで馴染んでいたので、良かったなと思いました。

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