気付けば9月も中旬になってて、そろそろブログに何か書こうかと思いました。
現在、次に出品する絵の仕上げ段階に入ってるのですが、だいぶ仕上がってきたので、日本橋高島屋の「刺繍絵画の世界展」を見に行ってきました。
確か「日曜美術館」の展覧会紹介コーナーで見たのですが、その時あまりに凄くて実物がどうしても見たくなり、東京展の終了前日に滑り込み。(東京の後は京都高島屋に巡回します)
入場券大人1000円を買うために並んでいたら、知らない女性に「お一人ですか?」と話しかけられ、高島屋のカード会員は2名無料で入れるので一緒に入場しましょうと言ってくれました。
なんたる幸運。
たまにこういう天使のような方に遭遇して有難い思いをすることがあります。
自分も誰かのために幸運を運べる天使になろう、今度何か機会があれば。
ありがとうございました。
刺繍絵画というのは明治、大正期を中心に製作され、外国人に人気の輸出品としてほとんどが海外に渡り、国内に現存するものは数少ないそうです。
日本画家が描いた下絵を元に刺繍職人が製作し、大きな作品は数年の歳月を掛けて作られたと作品の横の解説にありました。
こういうものを目の当たりにすると、絵を描くことなんて大した技術でもないなぁと思ってしまいます。
絵というものは精密に描こうが適当に描こうが本人の勝手であって、要するに所詮は遊びです。
精緻な職人技とは次元が違うもので、自分は絵を描く人間ですが、本当に心動かされるのはこういう職人技だったりします。
全く足元にも及びませんが、自分の作品も多少なりとも人の心を動かせるものにできればと思いました。