早いもので今年も残り1週間になってしまいました。
12/16(金)から開催されている遠藤彰子先生の個展に行って、スライドトークを拝聴しました。
去年の平塚市美術館に続く遠藤先生の巡回展ですが、会場が変わると展示の仕方も少し違って、そうなると記憶の中にある去年見た絵の印象もずいぶん違って見えるというのが不思議です。
まずは会場を一巡して、スライドトークの時間まで間があるのでミュージアムショップを見ていたら、遠藤先生がエコバッグないかな〜と来られたので、ご招待券を頂いたお礼を言ってお土産を渡すことができました。
平塚で見た時と、絵が違って見えますね〜と話したら、「そうでしょ、不思議よね〜」とのこと。
時間と空間が変わると絵も生き物のように変化するのかもしれないですね。
スライドトークでは子供の頃に絵を褒めてくれた担任の先生の話、絵を映しながら描いていた時の状況や完成までの画面の構成の変化など色々なお話を伺い、その後は会場の絵の前に移動して解説いただくという時間でした。
今回の会場の最初の作品、超大作の「鐘」の中に、遠藤先生ご自身が描いてあるのですが、言われて見ると「本当だぁ〜」となります。
そして絵の前で「高橋さん、何か質問ある?」と有難いことにご指名いただいたので、ちょっと慌ててしまいました。
「えーと私も絵を描いてるんですが、どうしても実物とか写真とか見ないとなかなか描けないので、こんな巨大な絵の中の色んな物とか動物とか人を、どうやったら描けるんでしょうか?」というとんちんかんな質問になってしまいました。
「それはね〜、割と描けるもんですよ」という当然な答えですが、同じものを裏側からも描く、上からも下からも描く。あと絵を立て掛けてだけじゃなく床に寝かせた絵の上に載って描く。絵を外に出して外光に当てて見るとまた全然違って見える。外で描くとダメな所がよく見えてくる。等々。
すごくお得なサービス大袋みたいなお話を伺ったので、自分も真似してみたいと思います。
素晴らしい作品と、とってもチャーミングな遠藤先生のお話で大満足な時間でした。