京都で苔寺に行ったけど、苔が好きと思うようになったのはいつ頃からなのか、よく覚えていない。
たぶん今の勤務先に就職して、会社の周りが棚田で、普通の棚田は斜面が土なのだが、この辺の棚田は石垣でできている。その石垣に生えてる苔を昼休みに散歩して眺めてるうちに、苔に親しみが生まれたんだと思う。
棚田の石垣に生えてる苔にも様々な種類がある。別に「苔の図鑑」とか持ってる訳じゃないから名前は分からない。季節によっては花を咲かせている。苔をスマホで撮影してると充実した昼休みを過ごすことができる。
苔寺に行くためには往復ハガキで予約が必要で、届いたハガキには「10~11時の間に入場して下さい」と書いてあった。
バスで苔寺のバス停に着いて、時間があるので近くの地蔵院というお寺に行った。一休さんが子供の頃過ごした寺だそうで、別名「竹の寺」という。
なかなかいい雰囲気で、人もほとんどいない。竹林と、ほとんど散った紅葉と、庭の苔がなんとも風情がある。
地蔵院に生えてる苔と苔寺に生えてる苔はまた種類が違って、地蔵院はさらっと明るい雰囲気。
苔寺の庭園は、もっちりしっとり感がある。
要するに苔にとって住みやすい環境がそれぞれあるんだろう。
苔寺で受付して、まず写経をするのだが、薄く印刷されたお経を筆ペンでなぞるだけなのだが、そんなに長くないからすぐ書ける。もっといっぱい書きたい気持ち。写経を趣味にするのもいいかも知れないと思う。
事前に申込みしたり手間の掛かる苔寺だが、もう一度行きたいくらい素敵な場所だった。苔からパワーを頂いた気がする。